はじめまして、mocoです!
この記事では、なぜ社会福祉士を目指すことにしたのか、今の私の状況やこれまでの経歴などお話しします。
社会福祉士を目指したいけれど自信が持てない方、制度の複雑さや将来への不安に戸惑っている方、そんなあなたに向けて、私自身の歩みを通して共に考え、学び、悩みながら進んでいけたらと思っています。
まだ始まったばかりの道ですが、だからこそ伝えられることや、等身大の気づきもあるはずです。
このブログが、同じように社会福祉に関心を持つ誰かの背中をそっと押せるような場所になれたら嬉しいです。
社会福祉士を目指す理由
最初に、私が社会福祉士を目指す理由をお伝えしたいと思います。
その理由は――私自身が「障がい者」だからです。
……こう言うと、あまりにざっくりしていますよね(笑)。もう少し詳しくお話しします。
私は現在30代の男性で、障がい者雇用で働いています。
障がいを負ったとき、私は自分の弱さと向き合い、将来に希望を持てなくなった時期もありました。けれど、そんな私を支えてくれたのは、周囲の人々や社会制度の存在でした。そのおかげで今、働きながら社会の一員として過ごせています。
そしてあるとき思ったのです。「今度は自分が、誰かの助けになりたい」と。
では、自分に何ができるのか?
大学まで福祉とは無縁の人生を歩んできた私ですが、「障がい者」という立場だからこそわかる気持ちや経験が、少なからず誰かの役に立つのではないかと考えるようになりました。
そんなとき出会ったのが、相談援助の専門家である「社会福祉士」という資格でした。
「これなら自分の経験を活かせるかもしれない」――そう思い、挑戦を決意しました。
以上が、私が社会福祉士を目指す理由になります。
次の章では、私のこれまでの経歴と、社会福祉士になるまでの道のりについてお話しします。
どんな経験をしてきたのか、これからどんな道を進んでいこうとしているのか。
過去と未来の道を両方を知ってもらえたら、嬉しいです。
私のこれまで
私は現在30代の男性で、障がい者雇用で働いています。
病名はうつ病と強迫性障害。
うつ病は、日常生活に支障が出るほどの気分の落ち込みや気力の低下が続く病気です。
強迫性障害は、強い不安やこだわりによって、“やりすぎ”とも言える行動を繰り返してしまう病気です。
私の場合、あらゆるものが「汚染されている」と感じてしまい、何かに触れるたびにすぐ手を洗わずにはいられませんでした。特に外は「最も汚れている場所」だと思い込み、外出は極力控え、通院などやむを得ない時でもマスク・手袋・専用の服を身に着けて出かけていました。
(なので、コロナ禍のマスク生活は意外と苦にならなかったです…💦)
病気の発症と未来への不安
病気を発症したのは大学時代です。休学をしながらなんとか卒業しましたが、とても就職できる状態ではなく、卒業後はそのまま療養生活に入り、いわゆる「引きこもり」になってしまいました。
新卒という貴重なタイミングを逃したことに対する後悔は今でもあります。(でも当時は本当にそれどころじゃありませんでした…💦)
家と病院を往復するだけの日々。昼夜逆転の生活。
夢に出てくるのは、学生時代の楽しかった記憶ばかり。
「このままではいけない」と思っても、外に出ることすらできない。
夜、一人になると将来の不安や孤独感に押しつぶされそうでした。
モコとの出会い
そんな絶望の中、思わぬ転機が訪れます。
ある日、突然家に現れたのが――トイプードルのモコでした。
最初の印象は「最悪…」でした。
動物に触れると病気になると本気で思い込んでいた私は、モコに触れるときは専用の服に手袋、マスクという完全防備。
それでもモコは、無邪気な顔で私に寄ってきました。
1ヶ月、2ヶ月…少しずつ、変化が起きました。
3ヶ月目にはマスクを外し、4ヶ月目には手袋も不要に。
半年経つころには、一緒に布団で寝るほどの関係になっていました。
そうすると不思議なもので、今まで怖くてできなかったことが、少しずつできるようになっていったのです。
気がつけば、外にも自然と出られるようになっていました。
就職活動
外に出られるようになると、気持ちも少しずつ前向きになり、「これからどう生きていくか」を考えられるようになってきました。
そこで決意したのが――就職活動です!
とはいえ、最後に働いたのは大学時代のアルバイト。
いきなり社会に出るのは、怖くてたまりませんでした。
そんな中で出会ったのが、就労移行支援という仕組みでした。
当時、まだ障がい者手帳を持っていなかった私は、すぐに役所で手続きを済ませ、その足で複数の支援事業所を見学し、通所を決めました。
数年ぶりに、家族と医師以外の人と会話をしたときの緊張感は、今でも覚えています。
支援事業所では、規則正しい生活のリズムを整えながら、社会復帰のためのマナーやスキル(仕分け、タイピング、ディスカッションなど)を学びました。
そして1年半かけて、ついに就職することができたのです。
就職後から現在
初めての仕事は、封入作業や書類のPDF化などの軽作業でした。
一見シンプルな仕事でも、「自分が働いている」ということが本当に嬉しくて、あの時の達成感と喜びは今でも忘れられません。
あの絶望の中から、ようやく光が差した瞬間でした。
その後も数年、体調を見ながら仕事を続け、今では後輩に仕事を教える立場になることもあります。
病気は完治していませんが、通院と服薬でコントロールしながら前向きに頑張っています。
私のこれから
ここからは、私がこれから社会福祉士になるまでの道のりについてお話します。
まず大前提として、社会福祉士の試験を受けるには受験資格が必要です。
残念ながら、私は福祉系の大学を出ていないため、現在その資格を持っていません。
そのため、まずは福祉系の学校に通い、約2年かけて座学と現場実習を行いながら、受験資格を取得する予定です。
そして2027年、いよいよ社会福祉士国家試験への挑戦を目指しています。
学生時代以来の勉強や実習――しかも、仕事と両立しながらとなると、正直なところ不安はたくさんあります。
ですが、自分の経験を誰かの支えに変えるためにも、一歩一歩前に進んでいきたいと思っています。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます!
私の好きな言葉に、「情けは人の為ならず」というものがあります。
誰かに優しくすれば、その優しさは巡り巡って、いつか自分の元に返ってくる。
そして、社会全体にやさしさの輪が広がっていく。
私も多くの人に支えられてここまで来ました。今度は私が誰かを支えたい。そして、私に支えられたその人が、また別の誰かを支える。
そうして助け合いの輪が広がっていくことを願っています。
「障がい者の自分が、本当に社会福祉士になれるのか」――不安はたくさんあります。
でも、かつて外に出ることすら難しかった私が、今こうして働けている。だから、この挑戦もきっと乗り越えられると信じています。